両室はまるで間取りは違うのですが、設計のキャラクターが強いので、印象は似た感じなんです。
床のフローリングは組み木風のクオリティーの高いもので(硬度がかなり高そうな部材です)キッチンから居室まで全く同じなので、部屋は別れているのですが「ワンルームに間仕切りが入っている」な雰囲気です。
3点ユニットも、ごく普通の「ユニット」ではありません、
ご覧の通り、壁はタイルで「ホテルランクだな」って感じ
どことなしに落ち着いた雰囲気です(これがこの物件全体を支配している雰囲気です)
アトラス社製のキッチンは珍しい二口電気コンロで、普通のシンクより若干高さが高く、いかにも台所って感じがありません。
下の扉の左側が冷蔵庫になっています、所謂ミニキッチンの下部冷蔵庫より本格的で広く「これで十分な人も多いんじゃないか」と思えました。
しかし、いいことばかりではなく、補修パーツが国内に無いらしく修繕されながら使われていて、一部に傷があったりします。
居室全体に言える事ですが「ちょっと狭い感じ」が共通の傾向です。ところがそれが全部ネガティブじゃないんです、「広いワンルームを仕切ってプライベートな部分を確保した」って雰囲気で高級感は後退する事無くちょうどいい広さとも言えます。
設計が設計なので、、三方窓の端から隣の部屋の窓が見えちゃったりするとこは「この物件ならでは」です。
家具を入れ過ぎると、この雰囲気も「狭いだけ」になってしまうので、ミニマルな生活に振れる力が必要かなって気もします。
さて、申し込み募集終了「オーナー部分」は、これまた変わっています、元オーナー(ハイ、実はオーナーチェンジしてこの部屋は賃貸となったのです)は「和室好き」だったらしく、必ずしもこれ設計者の意図と違っているかも・・、な個性的な部屋です。
最上階斜め傾斜をデザインとした設計
ガラス張り展望風呂
これがなかなかの優れモノで、この展望風呂のおかげで、洗面室にしても、まるで常時「窓開けっ放し」な感じの開放感に繋がっています。
螺旋階段も「木製」で、このメゾネット全体が「なんかヨットみたいだな」なテイストになってます。
さて上階の和室は
居室両方ともですが、天窓を開けると(障子開閉方式)サンルーフを開けたようなことになって、窓まで開けてしまうと「屋根から頭が出ます」違った意味で開放的です〜
こちらは下階(今はフローリングになっていますが、元は和室です)
旅館風収納、下階にも洗面とトイレがついていてこの部屋はほんとに旅館の一室まんまで、設計意図はゲストルームなんですねきっと。
誰にでも薦められる物件ではありません。
そして実際誰でも住みたいと思う物件でも無いでしょう。
しかし確かに、住みたいと思った人には「こりゃ面白い」物件で、このマンション内だけ“ちょっと異質な空間”になっていることは間違いありません。
『ユニーク(唯一の、独特、特異、無類)』この言葉がふさわしいですね〜
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