”人気の街”を考える場合、プロの立場から言えば真っ先に考えてしまうのは『その問題点』です。何故なら相場が高いであるとか空室が無い等ベーシックなところから部屋探しの常道から考えることは「それを避けつつ実質的な成功を狙う方法」となりますから、いきなり”そのまんま人気の街がベター”だと考える事はまずありません。
いくつかそこいら辺の根拠を並べてみますと、
1)大体のケースで人気の街は地元民の意見と言うよりあまりその街の知識の無い総花的投票だったりする。
2)メディアにおける露出であるとか(勿論口コミ的実ネタもありますが)、所謂知名度投票になりがちである(本気で住環境などを検討したものではない)。
3)人気の街と聞けば営業色の強い新興店舗(しかもターミナル系)が押し寄せる事になり、地元の不動産環境そのものが(管理側から)複雑化する事が多い(同時にこれは業者間情報流通の障害にもなる)。
4)CP比的に人気の街駅徒歩10分と”隣駅で徒歩5分”はどちらが便利かと言えばほとんどのケースで『後者』であり(しかも相場が安い)、プロはそれを知ってますから職業倫理上からも「そのまま人気の街を勧めるのはあまりにも無責任」である。
5)東京の場合(ここ上記4と被りますが)隣駅は徒歩圏である場合が多く(近郊で15分〜20分・都心地下鉄圏なら10分以内)隣駅徒歩5分は本命駅の徒歩15分以内である事も多いので、隣駅での紹介は「単に隣の駅の方がが近いだけ」だったりする。
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などなどです。
注)メディア優先に過ぎて(その人気はともかく)本質的なその街のキャラなり魅力が逆に誤解されているとかのケースも少なく無いので(何故この街が相場高いのかプロでも首をかしげるようなケースありますが)、人気の街って話はある種のバロメーターにはなっても部屋探しの現場では(プロ的判断が強ければ強いほど)「あまり重視されない」と言ってもいいです。
■何故に今回街紹介で吉祥寺なのかと言えば(ネットの調査だと常にNo.1)、
吉祥寺は口コミ的にも東京において有数の都心近郊独立都市ですし(中央線住民的には自由が丘など比較にならないと思ってたりします)、昨今のデフレ不況が所謂人気の街的な”風評相場”を解消させつつあるような感触があるためです。
早速街の紹介いってみましょう。
吉祥寺駅駅ビル改札は
ご覧のとうりいつもと変わらないのですが、
現在京王井の頭線と隣接する駅ビル(ユザワヤが入っていたビル)が建て替え工事になっており、
同時に駅南側区画そのものも大規模な再開発となるとのことで、
井の頭線側の改札もこのとおり。
駅南にもロータリーができるほどの大規模再開発となりいくつかのビルは既に立ち退き確定しているとの話を耳にしたことあります。
(吉祥寺再開発は後段に登場する北側の旧商店街からという話の方がその噂は早かったように思うのですが、南側から先行する形になりそうですね。)
正面出口改札も改装中です。
工期的にも簡単に終わりそうも無いので、暫く吉祥寺駅不便かもですね。
さて吉祥寺といえば、
二本の主要なアーケードが街構造の基本となります。
サンロードと、
ダイヤ街チェリーナード
地元民的には(ちょっと下北風でもありますが)ダイヤ街と駅との間の旧商店街区画が重要でして、
南口大規模開発の動向見ると以前から再開発計画のあるこの北側旧商店街の今後が余計心配になりますね。
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