交通機関は三田線。当時東京東側大手町方面勤務のサラリーマン世帯に与えた影響は大きく随分長く東京でもマイホームは土地付き戸建てが模索され続けましたけれど(バブル時代まで続いていました)、URに始まる高層建築が高度経済成長以降東京のサラリーマンは分譲マンションというもうひとつの流れへ繋がる起爆剤のひとつであったのは確かでしょう。
過去にブログ『住まいの心理学』カテゴリー”東京建築日和”において
http://kagewari-retour.seesaa.net/category/8585754-1.html
公団シリーズ的には
『原宿団地』『阿佐ヶ谷住宅』なども取材してきましたが、
http://kagewari-retour.seesaa.net/article/159286441.html
http://kagewari-retour.seesaa.net/article/159286421.html
広大な敷地に大規模高層建築の開発と言えば『高島平』でしょう。
築S47年RC造の11階〜14階建てなど、
ちなみに現在も入居募集の部屋もありますよ。
http://www.ur-net.go.jp/akiya/tokyo/20_2250.html
(retourはURの仲介はやっておりませんので、興味ある方は上記サイトから直接URへ問い合わせください。)
※ちなみにURは審査の問題などから業界プロ的には必ずしも管理状況などベストの判断とは言い難く、都心部には高級賃貸などもありますが、割安感も微妙であるため「微妙な存在」であるのは確かです。予算や条件で合う方はこの辺含めてご自身の判断で検討してみてはいかがでしょうか。
さて、『高島平』的な都市計画込みの大規模建築と言えば、現代で言えば「広尾ガーデン」もそうでしょうし、「少し前に紹介した武蔵野グリーンタウン」も同タイプ、若干イメージ違いますが浜田山の高級分譲も(南北の新旧ともに)それっぽいエリア開発型ですし、東西線の東陽町などにも似たものがあり「独立したスペースコロニーみたいな存在感」がその特徴です(議員さんのひとりやふたり擁立できそうです)。
■今回『高島平』を取り上げた理由は、特集のメイン「三田線志村三丁目ビンテージマンション」の近隣ですから歴史的にもその影響を受けているだろうという点と、「『高島平』無しにその開発はなかったのかもしれない」というところに始まります。
早速高島平駅前からいきなり目の前が『高島平』です

中庭構造をもつ建築ですが正面側の公園整備も充実しており


『高島平』用と考えてもいいテナントが並びます


流石に店舗スペース2階は私鉄沿線郊外商店街的ノリですが

ここはマッチングでしょうね。
昨今住民の平均年齢高い地域でも少しお洒落な低価格cafeなどは満席状態になりますから、野心ある方はテナント空室を待ってみる手もあるかもです。
さてwikiによると、高島平は「所謂その後高層建築の屋上を出入り禁止としていく消防署指導のキッカケ」ともなる逸話があるのですが(話を読むと『空の教会』俯瞰風景の元ネタなのかなと思ったりもしました)、現地の雰囲気はまったく平和そのものでその賑わいも高齢化が問題なんてイメージでもありませんでした。
高齢化って判断も「見方による」のだと思います。確かに高齢者の姿は多いですけれど、シングル中心の中央線杉並区なんかと比較すると「遥かに子供が多い」のですよ。平均値的には高齢化って数字に間違い無いのだと思いますが、実際は「子供も多く活気もある」という状況でしたよ。


中庭部分には市場もあります

その建築は
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