(※12/18表現に一部間違いがあり編集あり)
ほぼ年内引越し予定の方の部屋探しは終了している方多数に思いますが、
「ひょっとして」な例外事情も世の中常にありますので、業界の慣習的に「12月中旬以降は大家さんが店じまい」な動向などをお伝えします。
話の始まりは簡単な理由で、昭和の時代「夜逃げと言えば年末」だったため12月に引越しする人そのものを審査的に警戒するためです。それもまさか12月中旬以降に「急いでいます」となれば、すわ危ない入居者かと大家さんは本能的に思いますから、12月は11月からの部屋探しの契約が残る上旬までがせいぜいで中旬以降は仮に空室が出ても募集開始は年明けからってパターンが少なくありません。
(※現代社会から見れば年度末って3月4月の方ではってご意見もあるかもですが、江戸時代以来の商習慣の流れにある昭和イメージは年度末12月そのままで、人間心理的にも年度末はやはり12月ですからね。)
■勿論のこと、『分譲キラー』などを運用している大手開発会社の高級マンションや、例外事項な木造アパートなども年末年始はカレンダーどおり(契約時書類取得の関係で役所の仕事納め=年末休業日)ですから、前述の早めに12月が終わってしまうパターンは「堅い内容のマンション物件」などに顕著な傾向と言えるかも知れません。
前述のとおり、一番の問題は「空室が出ても、時期が時期ですから募集は年明けからにしましょう」パターンが出てきてしまうところです。
しかし、上記点も大家さんの思惑は「12月に募集開始するより春が近い分少しでも高め賃料で募集開始できる」となりますから、12月の部屋探しの弱点は「母数が若干弱い」という事だけで(仮に越年で募集される部屋が12月から公募されても”高め賃料”の設定なのですから)CP比などに影響を与えるほどのものではありません。
とはいえ、
契約的に(世の中何があるかわかりませんから)役所の書類手配や所得証明(最近の契約ですと審査でマスト多くなってます)、この辺の準備が師走の何とかで遅れて「契約が越年となってしまった」なんて事もあり得ます。
これがまた、不動産業界の年始営業開始は”かなり遅め”ですから(成人式までが連休パターンもある)部屋の引渡しが随分遅くなってしまったなんて可能性もあります。
12月だからといってそれほど心配ないだろうとのんびりし過ぎるのはやはりリスクになりますので、ご注意ください。
●ここまでの情報から→「となると1月からもう相場上昇か」と考える方いらっしゃるかもですが、
そこはそれで(12月は部屋探し・契約件数自体スケールダウンしますから)、若干割高設定の新規募集が増えるだけで、それ以外は12月と在庫状況ほとんど変わっていないワケですから「CPの高い部屋に関しては12月の部屋探し状況とほぼ同じ」となります。
(堅い選択のちょっと割高な部屋は1月のが多いと言えるかもしれません。)
春のシーズンも視野に目に見えて強気に相場が高めになるのは「2月中旬以降」でしょう。
※最近は春のシーズンもDATA段階で相場上昇がはっきり確認できるほどでは無いのですが、春の部屋探しって、とても高い確率で「有力な選択肢が管理会社空室照会時に”終わりました”だったり、内見候補が内見アポや内見当日までに他の申し込みで消える」という現象が発生します。ざっくりした印象で有力な選択肢の2割近くが部屋探し工程中に消えるという形で”目に見える”ということです。
「来春から大学生・進入社員で上京なんですが」という方は、
今回の話で「そうなると1月から部屋探しでしょうか」と考えちゃう場合あるかもですが、そこまでの話じゃありませんから(笑
引越しでもっとも重要な”縁”は「その時に引越しとなった事情」の方なので(新入学の引越しなので○月となった・転職したので引越しは○月だった←みたいな)、その『縁起日程』まで移動させる事はありません。そういう事情の運と縁の線上にいるんですからね。
今回の話は、ぶっちゃけ引越しは何時と決まっていなくてそろそろ引越しも考えていて、既に東京在住の方向けの情報となります。
来春から上京って方は、早くてもせいぜいが「2月〜(入居2月末〜3月)」。
繁忙期にわかっていて突撃する必要も無いですから「3月中旬から探し始めるとはは避けた方がベター」ぐらいの想定でよろしいかと思います。春の契約は若干ですが入居日(賃料発生日)交渉も長め可能な場合もありますから(4週以上は無理ですが)、狙ってギリギリの日程にするのは得策ではありません。”少し早めに”と考えておけば十分です。