業界事情的に12月末に空室募集開始するぐらいなら「1月から」という慣習や、
(リフォーム業者さんもお休みしますし)
年末は銀行各社の仕事納めや、大家さんにある年末夜逃げ警戒慣習などもあり、
不動産業界の年末年始の実質的休業期間は長いです。
(営業開始している店舗がポツリポツリあっても全社揃わないと全空室仲介調査等できませんから)
更に、1月には年始早々成人式がらみの連休があるため、
■カレンダー見てみますと、
実質「12月は今週末(23日)には終了」
年明け一時的に開店の店舗はあっても「完全に各社出そろうのは15日以降」と考えるのがベターです。
(年末に出た空室の募集開始的にも)
■現在の解約届を出さずに部屋探しを開始するため(見かけ上の需要が倍になってしまう)、賃貸相場は引越し重要が大きい時に上昇する『春相場』は極端に上昇する事ありませんが、
3月の引越しは需要増から内見候補が当日に1件終了するなど珍しくありませんので、
春にどうしても引越しという場合は、1月末〜2月中での契約がお勧めです。
流石にこの時期の契約は、大家さんも若干の入居日交渉の幅も”若干”大きくなる傾向にあり(大家さんも早目に決めてしまいたいですから)極端に日割り賃料での損失を考えるより早期契約のが結果としてベストであると考えるべきです。
(ベターではありません、ベストです。)
見かけ上の需要過多(実質はその何割も少ない)による『春相場』は、
(この場合もリフォーム業者の繁忙により)
一斉に4月に空室がリリースされ標準に戻る事はありませんから、
タイムラグを考えるなら5月からかなとなりますが。
今度はGWの業界休業期間に突入しますので、
「GW開けの更に一周後ぐらいから」と考えておけば間違いないと思います。
<年間とおしての相場状況と傾向>
現在アベノミクス景気により(二人入居選択や結婚される世帯の”引越し需要”が伸びており)、2DK以上のファミリータイプは年間通して動いており、逆に言うとファミリータイプに関しては特別に『春相場』を意識する必要はありません。
シングル向けも(これは不動産開発投資の影響と思われますが)募集賃料に上昇傾向見られます。
但し、この賃料上昇は相場事情によるものでは無く、投資募集時の「想定利回りによる事情」であるため、必ず最後には実室相場に収斂する方向に条件変更余儀なくされるでしょう。
ですから、シングル向けの築浅系や新築物件はあまりお勧めできない状況にありますので(そこは各個人の判断ですが)留意すべきでしょう。
都心部と郊外の関係から言えば、
郊外の木造アパート空室率が軒並み上昇しており、(大家さんも無限に賃料は下げられず、投資運用的には一棟売りにてオーナーが代わるまで大規模な賃下げはできないため)大規模な賃下げは期待できないながら確実に募集賃料は下がる傾向にあり、
「郊外木造APが狙い目」であることは間違いありません。
(この場合の東京郊外は山手線ターミナル駅から私鉄や地下鉄乗車時間20分から30分先ぐらいのイメージで)
↓
●昨今の賃貸需要から見れば「木造AP選択」は総じて減少傾向にあり、
シングルで春の引越しがやむを得ない場合、木造APを狙う事である程度これを避ける事できます。
加えて、都心部にも時折木造APは存在し(これを予測するケースが少ないため)”大穴”的に想定外の安さで募集されているケースがありますから、母数は少ないながら木造AP選択作戦は都心部でも有効です(都心部で木造AP狙いの場合は範囲を広めにするのがコツ)。
この辺を注意いただければ、
年末年始から年明け・『春相場』以降の動向を読み違うこともないと思います。