一番手に内見予約された方がそのまま一発申込の形でこの物件は契約となりました。
又契約の合意事項もかなり個性的な内容で、
一部オーナーのデフォルトのリフォームを「無しでOK」を交換条件に追加希望の部分を加えて、合わせて入居条件の一部を工事費用に回す形でここも追加希望に回すという細部に渡って詰めた内容の契約となりました。
実際に一部改装の完了したお部屋を見てみましょう(工事中の部分もありますー)
奥の居室

キッチンからリビング

どうですか、キッチンの雰囲気が見違えるほどよくなっています。
今回の改装は壁紙等使用せず、建具もほとんど捨てずにペンキ塗り中心のものなので”通常には見かけない”お部屋になっていると思います。
キッチンから奥の居室

(2階フロアに関してはデフォルト内装を変更して畳を撤去DKのCF工事も無しで、ここは借主さんがデザイン性の高いタイル張りに改装予定)
3階スタジオが又驚きますよ

独特のハイサッシュが室内空間自体を拡大するアクセントになります。
位置関係は通常の窓と並んでいるこちらの絵の方がわかりやすいでしょう、

ここは元が「住宅付店舗」である部分からくる特有のキャラクターなのです。
住居専用物件と違って”アバウト”と言いましょうか事業物件は個性的なものが多いですから。探しても「ほとんど無い」物件になっている筈です(笑
実際の改装は、家主さんと協力して新しい家を作るみたいなDIYライクなもので、契約は詳細まで詰めて、運用は弾力的にと理想的な形での入居となったのです。
最後まで賃貸住居としていは異例ずくめのユニークな事例になりました。
ある意味事業物件の契約に似た”信頼関係重視”のものですね、
それを一般住居契約の幅の中で行うのはとても難しいのですが(事業物件の場合には保証金の額が一般住居の倍以上なので可能になる)、今回は家主さんの要望で企画段階からいくつかのパターンを組み立ててみてかなり細かい部分まで事前に話しを進めていたので実現したものに思います。
改装前の状態で一発申込できる”読み”のできた契約者の方の力も英断だったと思います。
ここは家主さんとの打ち合わせでも通常のお客さんであれば「デフォルトリフォーム後じゃないと申込の判断が難しい」と思っていたところなので(それもあってこういうタイプの募集はほとんど行われないのです、ここもひとつの信頼関係ですね)、「一発申込できる”読み”」があってこその「デフォルトリフォームを変更した上で希望工事枠を増やす交渉」も可能になったというところです。
一般的に改装可能な部屋が無いのは、即入居状態までデフォルトリフォーム行った後に内見開始するのが通常だからで(既に家主さんは内装工事に投資済みなので、これを又壊して借主が改装する話が根本的にナンセンスになってしまう)、それだけ申込の決定に際して「店頭効果的内装が内見時には強い」という現状を表しているのです。
ここもケーススタディなので、こういう改装前の契約事例が社会的に増えていけば望ましいところなんですが、ここはなかなか難しいところあるんです。
非常に美しい成功事例のひとつですね、