以前のレポートと趣向を変えて一本裏道を歩いてみましょう、
(買い物関係や外苑東の街並みはこちら参照)
http://retour.seesaa.net/article/107277293.html
http://retour.seesaa.net/article/107241417.html

なんとも落ち着いた街並みで、杉並辺りの都心外郭との違いは”非木造住居の数”だったりします。又人が暮らした歴史ってものが半端無く古いですから、言葉に表現できない「あー都心だな〜」のような”感覚”がやっぱりありますね。
そして愛住町の区画の内側には江戸の町なら御馴染みの神社仏閣がありますから、こんな風景も自然と馴染んでいます。

麻布や高輪なんかもそうですが、東京の場合墓地が見えるぐらいで”いいところ”と考えても大きな間違いじゃ無いでしょう。街歩きが多い私達の感覚的にも「かえってそうでなくちゃ」と思う部分でもあります。
さて、丸の内線四谷三丁目から都営新宿線の曙橋って徒歩5、6分で(四谷三丁目から御苑も徒歩10分以内でしょう)この辺は新宿住宅街の”いいところ”でもあります。新宿区はすっかり副都心や繁華街の方で御馴染みになっちゃってますが、区としては東側に広がる区(ちなみに渋谷は西側に広がる区)なので、新宿の本質はこっち側と感じている方も結構多いのじゃないかと思いますよ。
この暗(くらやみ)坂(暗闇坂)を下るともう靖国通りで=曙橋駅です。

(江戸時代からの話がちらっと書いてありますから下のほうに拡大画像もアップしておきます、興味のある方はそちらを参照ください)
さて、坂を下らずに振り返ると往年の高級マンションがドーンと目に入ります
SRC造10階建て、築昭和41(1966)、施工西松建設
やはりこの時代のマンションの威厳というか存在感は一味違います
川口アパートメント同様、借地権タイプ(この時代には珍しくないスタイル)の分譲マンションです。
今回紹介するお部屋は直ぐ近隣にあります、

「この辺のどこか」まででご理解ください
お部屋はこちら

※空室確認直後ではありませんから管理会社さんに問い合わせとなっても(管理的には一般媒介になるので)内見前提じゃないと確実な確認取れないですから「参考としてこんなお部屋が募集されたり」的に認識ください。
物件概要
都営新宿線曙橋3分、新宿区愛住町、築1980RC造4階建ての2階、約25u前後1R、フローリング、ガスコンロ二口設置可、洗濯機置場、ワンフロア一室、
賃料8万円(管理費2000円)礼敷1/1
概要記載のとおりです、都心部外郭や郊外と比べて決して賃料が高騰する事が無いのは、開発の歴史が古い事と都市計画的に非木造住居が多い事等、都心ならではの有利性が現れていますよね。
間取りも個性的ですし、階層的には坂の下段に建築されているので居室奥の方位は坂上のグランドに近い線ですから奥の窓は眺望は望めませんが採光的には問題無い範囲です(むしろ私有地サイドになるので安心なぐらい)。
近隣環境としては、暗坂を降りると目の前が曙橋と言えばこちら

梵寿綱作「リドー住吉」がドーンと目に入ります
(左のユニークなのが第二リドーで右のがリドー住吉)
氏の設計の中では私個人的には最もカッコいいと思っている作品で、管理的に様々な経緯があるようで、現在全室が稼動中とは言えない状況なのが残念です。
(賃貸などの募集もありません)
梵寿綱氏:参考記事は以下
http://kagewari.blog.smatch.jp/blog/2008/09/post-4041.html
歳が経過してより価値が高まっているとしか言えないこの意匠




あまりにもカッコいい、、
ちょっとブレードランナー的趣もありいいですよね〜
芸術作品としての価値がありますから「近所に存在する事が自慢だ」レベルなんじゃないでしょうか。
第二リドー

と、氏の作品を後にして区画をぐるっと回ってみましょう

暗坂を反対側から

富久町交差点を曲がって

(富久町は隣接する庶民の町側です)
外苑西通り

(右手が外苑)
曙橋や四谷三丁目駅は乗降り客の決して多い駅じゃありませんから、馴染みの無い方にはちょっと見たこと無い景色もあったのじゃないかと思います。
都庁であったり繁華街としての新宿のイメージですと、随分違うと思うんですがある意味「これが新宿」ですから。
交通アクセス的には市谷・四谷が隣ですしそのまま都心ですから利便性は抜群です。
ちょっと地味なイメージあるかもしれませんが、四谷・飯田橋・神楽坂方向探す時には「曙橋・四谷三丁目もお忘れなく」です。
”暗闇坂”に興味のあるかたはこちら
