ですから、特に中古の分譲マンションに「○年完全リフォーム」なんて記載があると楽しみになります。
通常分譲マンションが賃貸に出る場合は、個人オーナー所有の投資物件になりますから(稀に昔自分で暮らしていて、何かの理由で退出する事になりってケースもありますが)、個性的なリフォームが特徴です。
ほとんど注文住宅ですからね〜
「床から壁から大理石張り」とか「2DKを1Rに」とか「内部は完全なデザイナー意匠によるリフォームだ」とか「オリジナルを忠実にリストア」等想像を越える部屋が時々あります。
今回紹介するのは(担当は長尾)既に成約になり、もう引越しも完了しているお部屋なのですが「内部が完全に木製?」というこれ又滅多に無い個性派です。
そこで、引越しの直前に早速取材となりました。
外観はコンベンショナルで落ち着いた感じです。外から見ただけでも、しっかりした内容のマンションだとわかる説得力があります。
こればかりは雰囲気なんですよね〜、なんとなくわかるものです。
さてお部屋は
これまた強烈です、「広い」
よく見てください玄関が二つあるんです。そうなんです「二部屋合体型」、このタイプは古いアパートに良く見られる改装ですが、マンションでは珍しいですよね。しかも分譲ですから隣り同士を購入しなければならないですし、壁抜きの工事も大規模になります。
物件概要です
山手線・大江戸線代々木3分、渋谷区代々木1、(身元の確かな人)法人契約希望、フローリング、3面バルコニー、日当たり良好、収納多数、H17.4内部リフォーム、友人同士可、SOHO可、ペット・事務所・寮・楽器相談(ペット・事務所の場合:敷金3償却1)、壁天井ベニア合板、和室・収納・廊下に障子あり(個性的な室内)、ウッディーな生活空間を求める方に最適、給湯、2口ガスコンロ、エアコン、照明、RC造5階建ての3階、107.4u4LDK、定期借家契約5年、築昭和52年2月、賃料25万円、礼敷2/2
こんなお部屋です
確かにシナベニア合板の壁・天井は、素材として最上級では無いのですが、きちっとニス仕上げになっていてその雰囲気は独特です。
こちらはリビングで、これが又収納が素晴らしいのです
これは滅多に無いですよね〜
そころがこの部屋のチャームポイントはこの障子といってもいいぐらいのアクセントになっているのです。
逆さまから(奥に見えるのが和室になります)
水周り的には「キッチンとトイレ洗面」
トイレの奥が浴室で、こちらはかなりグレードの高いものです。
窓があるのがいいですね〜
さて廊下から3部屋並びの洋室へ
ここの廊下が又独特で、二つの部屋を合体させたからこそ実現した
「この長さ」
住宅と言うより旅館のような導線の長さは見ようによっては、この部屋が事務所向きである事の特徴のひとつになっているのです。
実は6帖の2部屋は、繋がっていて収納パーテションによって区切られると言う変則型
こんなんなってます
で、室内の収納はというと
ちょっとこれだけの収納は滅多にないです。
確かに特定の職業の方の自室や事務所にぴったりであることがわかります。「古典芸能の師匠」「陶器の骨董業」「漢方薬の先生」「日本料理の研究家」「文学部の教授」「ブリキのおもちゃ収集家」等々
で、こちらのお部屋に契約されたのは『デザイン事務所(IT系でもあります)』だったのです。
それも又アリですよね〜
では一番奥の第二リビングへ
逆さまから3帖和室のある方角へ
この和室は、部屋というより『上座』って感じがしました。なんとも独特の空間で、巨大な床の間と解釈してもいいし、大事なものを仕舞う「和風ウォークイン」とも解釈できるでしょうか。
ここまでくるとその印象は『赤ひげ』
そうなんです、床はフローリングですが、昔の和室の板張りテイストで、このお部屋は間違いなく「ソファーより座布団が似合う」デザインで、なかなか無いですよね〜
再開発中の新築ビル
ここの裏にこんなお部屋があるなんて、誰も想像だにしないでしょう(笑
どうやら今代々木は「西口から参宮橋・初台方面へ街を展開できないか」を模索中なのか、ジワジワと人の流れが変わっているようです。確かにクリエーター関係の人には「新千駄ヶ谷的」な場所になるかも知れません。意外と知られてませんが、代々木駅って明らかに「上原八幡と別地域」だからです。「新宿駅まで歩けて、渋谷方面にも近く大江戸線もあんまし深くない」これは確かに(住居より事務所なんかに)好条件かも知れませんね。
最後に和室6帖
事務所利用とすると、ここが会議室でしょうか?接客用の応接もいいですね〜、
「コーヒーより煎茶が似合う事務所」ちょっといい感じです。
これはいいですねえ。「友人同士可」なら、4人でシェアとしてひとり6.25万円で代々木にこの広いマンションを借りれてしまうという(3人でも8万円ちょっと)。しかもほとんど無尽蔵ともいえる収納。いらんタンスを買う必要もないですね。
ひとつ難を言えば、この広さのくせに、トイレとバスがつながっていることでしょうか。リフォームした際に、前にもあったトイレを残して、トイレがふたつあればより良かった気がします。
ともあれ、夢が広がる物件です。今後の更新も期待してます。
ほんと安いですよね、
確かにルームシェア考えると「トイレをもひとつ」とかお風呂との完全分離が好ましいですけれども、意外と知られていませんが水周りの設計ってほんと大変なんです。
排水部分の設計がからむので、自由な位置に配置できないんですよね(特に非木造がそうです)、ですから「空いた場所に」って都合よくいかない結果「思った以上にu数を使ってしまう」ケースがとても多いんです。
「無駄に広いトイレ(笑」
よくありますよね、これってそんなとこからくるんですよ。(なのでバストイレ別のマンションは、相当u数が広くないと居室が極端に狭くなる)
ある意味、「どこが妥協できる要素か」こそが、部屋探しのキラーロジック(その代わり手にするものが大きくなる)になるので、「自分のキラーは何か?」を考えるのも部屋探しの極意のひとつなんですよっ
今度すまっちに詳しく書きますが、部屋探しと友達探しや人材探しは同じなんですよ。
「条件をあげ過ぎる事は、むしろネガティブ評価」で
「やってみないとわからんねと、OK(無条件)ポイントが増えるほどポジティヴ評価」になる。
これはホントです、