立地は新宿御苑です
御苑と言えば、新宿でも高級なところで繁華街の新宿とはこれまた全然イメージが違う所なのです。四谷方面への親和性が高いことと、南新宿近隣であるところが特徴になります。
ちらっと新宿御苑そのものがどんなとこかと言いますと
こーんな緑が、新宿駅の至近にあるのです。
なので、新宿を良く知る人には新宿御苑前と言えば「あー、いいとこだねぇ」となるんですよ〜
さて、御苑事務所の「ビフォアー」は
こちらのお部屋も角部屋で採光面が多いんですが、後付けの造作部分(実は図面には無かったのですが、キッチン部分に「ほとんど部屋と同じ」造作があったのです)に蹴られて開放感はイマイチ
間取りはこうなります
pickles&cshoolさんの場合「Flashのスクール部分スペース」が必要になるのでかなり広めのお部屋なんです、
そーんなお部屋が
こんな開放的な事務所に
ポイントの『キッチンルーム』の壁は完全に抜かれて、
シンク裏だけがパーティションのように残っているだけです。
こちらのお部屋は、天井抜きもやっているのですが元々天井高の含みが大きかったので抜いた後の広さ感はダントツです。
しかも上部構造梁がちょうどデザイン上のアクセントにもなっていて、内装によって2ランクは内容が上がった感じです。
※現在ブラインド含めて、未完成な部分が残っていてpickles&cshoolさんがインテリアの選考を含めて入念にデザインの詰めを行っているところなのでした。
picklesさんは映画『サイレンヒル』ブログパーツの開発もしている会社です
http://www.pickles.tv/works/index.html
こちらの物件も古いRCで(S47)「昔は映画屋さんのビル」って歴史を持ちます。
『御苑と映画』そんなバックグラウンドに「Flashに強いITの会社がリノベで入居」流れがいいですよね〜
文明の流れや土地の持つ世界観の連続性にも沿ったもので、ここは前回のZEROBASEさんがクリエイターの街千駄ヶ谷を選んだのと同じものなんです。
そんな街や建造物自体のバックグラウンドってのも部屋探しで重要な部分で、これは内見してみないとわかりませんから、図面資料のスペックだけではわからないものです。
意外と地味な資料で「築年数も古いしイマイチかな〜これ」なんてお部屋が掘り出し物なんです。
さていかがでしたか「改装特集」、住居ではなかなかこうは行きませんし改装費用自体が減価償却しませんから同じ様には考える事出来ませんが、照明を交換したりブランインド(やカーテン)のデザインを考えてみたりちょっとした工夫でお部屋のイメージは変わります。潜在能力重視のお部屋探しも重要なポイントになるのです。
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なんとなく「改装後」が似ている所は最先端のIT系事務所の特徴なのかもしれませんねぇ、
どちらの会社も今急成長の最中で、インディペンデント系の企業の力が東京の物件そのものを生き返らせていく現場を目にしたなってしみじみ思います。
こんな風に経済が流れていくなかで、街は生き返り変わって行くのだと思います。
それが大資本のデベロッパー任せで一律に同じ顔になるんじゃ面白くないですからね、
住居の改装希望は(ほとんど無理ですから)厳しいですけれど「事務所改装希望」って部屋捜しはアリだと思います。会社のコンセプトに合わせたカスタマイズは、探して見つからない企業のアイデェンティティーでもあるでしょうし、それぞれの会社が独自の創造性を発揮して、不動産そのもののヴァリエーションが豊かになるってのは街の生命力そのものなんだとも思います。
何せ改装向きのお部屋って、元から賃料もリーズナブルなので減価償却コスト計算って部分の事業計画さえあれば営業収益的にも「お得」なのです。
※デザイン事務所『レリガーレ』TEL 03-3350-2246
http://www.religare.biz/
続きを読む(新宿御苑番外編へ)
2006年08月24日
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