(性別ではなくあくまで自我モデル的な意味合いですの誤解の無いようにお願いします。)
B・T別と言えばマンションには不向きな設計で、シングル向けとしては3点ユニットのがべたーであるとさえ考えていますが(B・T別を優先するなら木造APのが優れたものあります)、
今回はその逆パターンを考えてみようと、こういう企画です。
『住まいの心理学』ブログの方で時折特集している「ミニマルコンパクト」という概念の部屋は17平米以下の1Rマンションで3点ユニット構成を想定したものですが、通常シングル向けマンションのB・T別と言えば最低でも22平米、2口ガスコンロの上位設計なら25平米となり「もう平米単価的に割高になってしまう」のが通例です。これは特にRC造などの高級建築になればなるほど水回り配管の設計自由度が”無い”ため、ズラ〜っと横並びとなる水回りが床面積の半分に達してしまうためです。
マンション設計で20平米以下でB・T別を実現するには設計上相当工夫が必要で(例外は浴室トイレ建材に特殊なものを用いるデザイナーズなど)、普通に設計するとどうしても居室6帖を確保する事が困難になります。
これがシングルRCマンションのB・T別「郊外でも8万越えの真実」となっております。
しかし時折、やはりデザイナーズ系などの設計で20平米前後のままB・T別に挑戦する部屋があります。母数は少ないのですが「予算に制約ありつつ水回り重視に特化した希望の方向け専用マンション」のような存在です。
一般的には予算に制約の多い若い方向けのB・T別となるんですが、若い方が二口コンロやB・T別を生かし切れるだろうかって考えた時、「ミニマルコンパクト志向なお風呂好きベテランの方」にこそ好適なのでは無いかと考えたんですよ(東京ビギナーの方にはフルスペックの部屋は贅沢ですよ)。
所得にそこそこ余裕もあって、PCはノーパソやタブレットで(TVもワンセグで十分)衣類関係も整理されていて無駄な持ち物が無い的な、東京での生活に特化している方で料理は結構する方で、尚且つ「お風呂だけは長風呂だ」な方。
普通にいけばこの方はB・T別で8万5千円以上な世界かと思いますが、そこをミニマルコンパクト適正から予算を抑える形にできないかと考えてみました。
(反対に居室7帖以上希望タイプの方はストゥデイオタイプの3点ユニット1Rがお勧めです。)
物件はかなり鷺ノ宮の『阿佐ヶ谷』です。
ルートは駅からそのまんま中杉通りを北となります。


阿佐ヶ谷駅から北といってもご覧のとおりで買い物に困る事は全くありません。
ちなみに最後の方で絵出てきますが、中杉には旧中杉通り商店街というのが北側にありますが、ここは地域の商店街的な緩いスケールのところで物件までのルートとして旧中杉使うと遠回りになっちゃうので今回の取材ではそのまま中杉通りを北上します。

絵をみて「あれ街路樹はどうなったの」と思われる方いらっしゃると思います。
現在一部相当規模の剪定が行われており、私その辺は詳しくないのですが確かかなりの数街路樹を撤去しなければならないとかの話が杉並区で出ていたように記憶してます。
今後どうなっちゃうんでしょうね。
阿佐ヶ谷を古くから知っている人間的にはこちらの絵じゃないと阿佐ヶ谷って感じしないです。


確かに歩道もギリギリで規格歩道の一部は根で盛り上がっていたりするので、管理維持的に難しくなっているでしょうかね。


ちなみに中杉通りにもちらほらとお店は連なっており、商店街という流れではありませんが、歩きやすい道です。

駅から徒歩10分前後で早稲田通りとの交差点に到着します。

ちなみに早稲田通りを渡りますと中杉通りの印象は変わり、

道路拡幅都市計画に入っている事もあって、ここから先は「阿佐ヶ谷・鷺ノ宮文化圏」的に若干街印象も変わる特徴あります。
(後段説明しますが、こちらの区画はバスルートの関係で「荻窪系でもある」のが特徴です。)
間もなく物件に到着となります。

ご覧のとおりで床面積の半分かそれ以上が水回りとなり、間取りの比率的に5.35帖は団地サイズ計算ではなく江戸間的実測値に近いものに思いますから5帖確保は正確だと思います。
江戸間6帖でもオーディオスピーカーや箪笥など置かなければ「男性シングルだとどこかの1帖は踏まずの床(笑」とかになりますので、冒頭説明のミニマルコンパクトにも適正ある方なら十分使いこなせる間取りに思います。
(大きな冷蔵庫置く場合は室内側になりますがコンビニも近いロケーションなのでここもミニマルな計算で。)
【物件概要】
JR阿佐ヶ谷12分、西武新宿線鷺ノ宮12分、杉並区下井草1、築2005RC造4階建の3階、19.1u1K、
オートロック、セコム、宅配BOX、カメラ付インターフォン、エアコン、フローリング、システムキッチン、ガステーブル(二口)、室内洗濯機置場、CS・BS・地デジ・光ファイバー、ペット相談(保証金+1ヵ月退去時償却)、駐輪場、専用ごみ置場、
火災保険(2年16800円)の他に24時間サポート必須(2年15750円)
鍵交換費用1万8900円(契約時)
保証会社利用必須(初回管理費合計賃料+525円の50%・毎年更新料10000円)
賃料7万3000円(管理費6000円)、礼敷1/1、
『分譲キラー』に匹敵するフルスペックで管理費込み7万円台、
地味と言えば地味ですが、内容を理解して選択すればクレバーなお部屋では無いでしょうか。
(ペット可になってますが家ネコには居室だけでは狭いのでお留守番の時にはキッチンとのドア開放忘れずにとなりますね。)
20平米以下でB・T別の設計となりますからやはりデザイナーズ系であり、

ベランダバルコニーでの物干しには外から見える高さに干さない制限のあるタイプとなります。
駅徒歩12分ですがほとんど隣がパン屋さんで

手前にはお弁当惣菜屋さんありますのでシングルの方にはかなり便利な区画になります。
物件むかえの通りにはバス停があり、
このバス停「阿佐ヶ谷行きよろ荻窪行きのが本数多い」んですよ。
ここがある意味特徴のひとつで、週末はバス便で荻窪へ買い物とかかなり便利に使えますからここも駅徒歩12分ならではになります。(駅から9分とかの位置ですとバス停的に阿佐ヶ谷行きしか無いのです。)
ちなみに物件最寄りの早稲田通りのお店はどんな感じかと申しますと、

「のんきな感じ」(商店街的な期待はしないでください。)
ついでに戻りで冒頭説明の「少し遠回りになる旧中杉通りの商店街」をお伝えしますと、
最近はポツリポツリと若い人の意欲的なお店が増えており、

このパターンは理想的な商店街の新陳代謝となるので、この動きは是非伸びて欲しいものだと思います。

さて阿佐ヶ谷と言いますと、高円寺駅方向に「アニメサブカルストリート」みたいなテナントスペースを始めておりまして(これは区がリードしたものなんでしょうか)、

ある意味中央線らしさを見せております。
果たして阿佐ヶ谷のイメージにこれどうなのみたいなところもありますがこういう意欲は大変よろしいのではないかと思いますよ。「変な人多いのが中央線」ですからね(笑