2016年05月21日

阿佐ヶ谷からミニマルコンパクト1R

知らない間に世間では「ミニマルライフ」みたいな(室内に最小単位の家財しかない暮らし)一部の流行が報道されるようになっておりますが、retourの場合(主に『住まいの心理学』ブログの方で)建築としての「ミニマルコンパクト」を都会における暮らしの選択肢として提唱してきました。
発端となったのは黒川氏の中銀カプセルタワーでもあったのですが、他著名建築家の方の作品など知る中で「建築家の人って以外と狭い部屋が好きなのかな」という世界もあると知りまして、
加えて日本の場合千利休先生の「3帖間茶室」という概念もございます。
そんな中から貧乏学生アパートという意味では無くですね(笑
「リビングは街にある」的な着想から居室はミニマルコンパクトな(居室は寝室メインと考える)生活も都会における選択肢として有力且つ合理的であると考えてきました。
(地味なポイントとして、ケースバイケースな部分ありますが理論的には建築強度も上がります。)

ミニマルコンパクトは主に都心を想定したものですが、今回の阿佐ヶ谷は都心近郊の街ですが「物件立地的にミニマルコンパクトが相応しい条件を満たしている」候補となってております。
阿佐ヶ谷からも南阿佐ヶ谷からも5分でほとんど有力商店街パールセンターの中に住居があるみたいな立地となっております。

■スタートは丸の内線南阿佐ヶ谷駅から
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ほとんどバールセンター出口付近の絵となっております。
(区役所のこっち側みたいな)

以前は商店街支流となるすずらん通りからのレポートありますので、あえて今回はメインのパールセンター出口から向かってみましょう。
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商店街パールセンターは南阿佐ヶ谷近くになるにしたがって緩やかにフェードアウトしていく流れとなっておりまして(南阿佐ヶ谷近くだと支流の新高円寺寄りのすずらん通りの方が賑やかです)、
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この辺までかなりのんびりした雰囲気
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食料品スーパーなどは南阿佐ヶ谷寄りだったりしますので、にわかに賑やかとなり
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もうこの辺りから、一本住宅街へ入ると物件に到着なのです。
ルート的に南阿佐ヶ谷駅から商店街入口まで飛ばしている関係上数分で到着となっております。

ミニマルな間取りはこちら
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所謂昭和の投資向け分譲の典型における3点ユニットの居室側にミニキッチンでは”無く”、玄関近くにミニキッチンが配されていますから、設計趣旨はストゥディオでは無く、1K的な1Rを意図したものになっています。いずれにしても設計効率は良く、ほぼ16uジャストでありながら居室6帖をしっかり確保しているのが特徴ですね。
(※広さは資料記載の帖数では無く、6帖の基本を9平米ちょいと考えて床面積と間取り図の比率で読むのが正確なのです。)

【物件概要】
JR中央線阿佐ヶ谷5分、地下鉄丸の内線南阿佐ヶ谷5分、杉並区阿佐ヶ谷南1、築1985年、RC造3階建ての3階部分、16.04u1R、
エアコン、洋間床硬質塩ビタイル、、電気コンロ、
近隣にコインランドリー有、
NTTBフレッツ・KDDI光・CATV(Jcom)、駐輪場、
鍵交換費用21600円
スマートレントシステム契約要(賃料総額×1.1% 初回保証料無しタイプ)
賃料支払いは保証会社ジャックス利用(毎月27日支払い)
賃料4万9000円(管理費6000円)、礼敷0/0.5

ミニマルコンパクト(街に暮らす)がコンセプトですから、無理して洗濯機導入を考えず(置場もありませんから)、メインは最寄りコインランドリーを利用、日常の洗濯は入浴時に洗面で手洗いしてそのまま浴室に干す(ユニットバスは換気扇24時間駆動が基本ですから特別換装機能が無くても乾燥室として使えます)という暮らし方がベターであると思います。
外観もしっかりしており、
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低層RC造は高級建築に属しますから、若い人向けなど限定されずかなり汎用性の高いお部屋であると思います。
※唯一の弱点は西向きで「日照が入りすぎる」ところにあるようです。入居者の方解放式バルコニーの柵にすだれなどで対策されている方複数いらっしゃるようでした。

さて、阿佐ヶ谷向きに住宅街を出て商店街に戻るとこの位置です。
minasa5no09.jpg
画像には入っていないように見えますが、手前がドトール珈琲店であり、
つまるところ、お部屋からドトールまで1分程度(他近隣に喫茶多数)。
お部屋はミニマルコンパクトですが、街の各喫茶店も住居の延長上にあるのと同様ですから、そのコンセプトままの暮らしが想定できる環境となっております。
(ちなみに食料品スーパーも1分です。)

阿佐ヶ谷レポートの時にはいつもそのまま商店街を抜けちゃいますから、今回は中杉通りに出てJR阿佐ヶ谷駅に向かってみましょう。
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中杉通りも緩めですが各種飲食店などありまして、商店街が混雑している時にはこちらを歩いた方が近かったりしますね。
駅はもうすぐそこです。
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阿佐ヶ谷駅にもスタバやタリーズ、食料品スーパーから書店など揃っていますから(駅南口の書店も大きいです)、街も住居の延長上で暮らすパターンの有効性は高く、荻窪ほど「いかにもお買い物フロア感のある大きなスケール」ってことも無いのがいいところとなります。
これはこれで、探してもなかなか無い物件ではなかろうかと思います。
(過去レポートで駅北側新中杉通り近くのミニマルを紹介したことがありますが、微妙にキャラクターは違い、静かな雰囲気を重視するなら北側・利便性重視なら南側になるかと思います。)


posted by iwahara at 19:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 不動産な夕べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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