2016年12月12日

浅草界隈から超個性派の90u越えワンルーム

今回は街レポートも合わせて2回シリーズでお伝えします。
東京賃貸希望地域的に西側希望が圧倒的であることもありまして、東側環境ご存じない方多数と考えられますから「この辺ってどんなところ」もわかる感じのレポートを模索した結果です。
私個人が「かなり歩ける人」なので、誰にでもそこが徒歩圏であることを示すものではありませんが、「なんだこの街とも繋がっている土地なんだ」的な不動産底地判断に応用できますので、実際に歩ける範囲か否かは横に置いて読んでいただければと思います。

物件最寄りは銀座線田原町ですが、あえてJR御徒町からスタートします。
この理由ですが、過去レポートにもあるとおりで大江戸の新御徒町駅界隈が東京西側・東側関係無しに優れた街であること、そして新御徒町から稲荷町や田原町って「ほぼ共通文化圏」であるためです。

というワケで、御徒町駅からスタートです
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御徒町駅西側はご存じ”アメ横”ですが、東側には広大な繁華街が伸びており
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現代においても戦後闇市に連なる言いようのないダイナミズムのある街なのです
(思うに過去渋谷界隈にもあった雰囲気かなと、現在でも井の頭線渋谷駅から道玄坂方向とか似たところあるかも)

ここから日比谷の仲御徒町駅は2、3分で、そこを抜けると新御徒町界隈となります
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一帯は過去も現在も上野まで続く商工地域なのは事実なのですが、ご覧のとおりで住居地域としても古くから開発が行われておりまして、商工地域と住居の混在は白金あたりより進んたもので、とても馴染んだ町並みなのです。

昭和通り仲御徒町交差点から更に5、6分で新御徒町駅
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駅オン・ザ(日本最古級の)佐竹商店街
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商店街は駅から南側となるため、今回レポート範囲外ですが緩い感じのお店が多数で(北海道で言えば昔の狸小路を思わせる)、確かに阿佐ヶ谷や高円寺の商店街のような街が便利なのは事実化も知れませんが、住居も近所にあると考えるなら佐竹商店街な風情こそ生活との一体感あると思います。

そんなこんなで田原町を目指します、
まず、清州橋通りへ
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ここは主にオフィース街で、歩行者もサラリーマンな方がメインだったりしますね
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一本裏を覗くと、この辺がオーフィースや倉庫など事業系の街であることがわかります
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(神楽坂から江戸川橋に至る区画とかと似てますね)

交差点からどうでしょう10分かからず地下鉄稲荷町です(地図上で計測すると6分ちょい)
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上野から浅草通りと言えば
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(ご存じない方多いかもしれませんが)「仏壇仏具通り」であります
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仏壇仏具通りは合羽橋近くまで続いておりますが、田原町(稲荷町から徒歩9分)が近づくにつれ雰囲気は賑やかなものに変化します(どうでしょう浅草四丁目交差点を境に雰囲気変わるような)。
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賑やかになってきた様子が確認できます

そして「この先1区画ちょいで田原町です」というところで合羽橋商店街を北上します
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●●通常のレポートであれば「ここからスタート」です●●

さて合羽橋商店街を進みます
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言わずとしれた厨房器具から食器関係などプロ用コンシューマー用様々に揃う商店街であり、
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積極的自炊派では無い私でも
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「ちょっと買っちゃおうかしら」などと思ってしまいました。

今回物件は一本裏というか横丁的な位置にあるものですから、
裏手に回り込んで進んでみます。
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新御徒町の南に延びる街とよく似た住宅街が広がっており、この辺は本当に商工地域と住宅街が共存する街であることがわかります。
合羽橋を歩くより、一本裏のが歩きやすいですね。

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街並みにも生活感があり

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なんとも風情がありますね
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ちなみに第二最寄り駅の「つくばエクスプレス浅草」はこの先
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ささっと細道に入れば物件到着です
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さて想像超えるスケールの間取りはこちらです

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限りなくアパレルショップなどの店舗物件を想像してもらえるとよろしいかと思います。
賃貸条件に記載があるとおりで、事務所用途がメインなのかなと思いますが、住居としても契約できるところがポイントなのです。
90uを超える巨大ワンルームであり、エントランスから内廊下などのスペースもアートギャラリービルを思わせるデザイン性の高いものとなっており、入居者的にも関係法人や個人多数と思われで、
このデザイン事務所のコンセプトは古く銀座アート文化繋がりのものでしょう。
且つ事務所用途が多ければ、夜間利用者は住居用途の部屋だけになりますので、静かに暮らせると。
ワーくショップ的空間希望される方には滅多なに無いお部屋と言えるでしょう。
(モダンな東の村田ビルといったところでしょうか。)

【物件概要】
地下鉄銀座線田原町10分、つくばエクスプレス浅草5分、(日比谷線入谷も実徒歩12、3分と思われ)台東区松が谷3、築1988年、SRC造6階建ての5階、91.67u1Rストゥディオ、
デザイナーズSOHOビル・デザイナーズルーム、オートロック(エントランス位置すら容易に判断できないようになっています)、天高最大3m、西洋式レストルームタイプのB・T洗面”同室”、温水便座、室内洗濯機置場、フローリング、光ファイバー、ダウンライト照明設置済み、
(電気水道は管理会社からの個別請求方式)
事務所可、SOHO可、
賃料19万9800円(税込)、管理費2万7000円、礼敷1/3
(賃貸条件は事務所の場合なので、住居時条件は別途確認要)

トンでもスケールのお部屋であることは間違い無し、
私は過去同棟内見経験あるのですが、その時のお問い合わせの方はそのまんまNY・SOHO的なところから帰国されドーンとスケルトンなお部屋を探されていまして(契約には至りませんでしたが)、そのユニークさは期待を裏切らないものでした。
物件概要記載のとおりで、通常の方にはエントランス位置すらわからないような構造となっており「隠れ家的なのに中に入ると巨大なデザイナーズビル空間となっている」みたいた意外性も特徴。
新宿御苑近くにも似た雰囲気の事業ビルはありますが、住居としても可なのは私の知る中でここだけかなと思います。
大変レアなリアルデザイナーズに属します。

賃料はともかく、90u超えるワンルームの生活実感想像つかない方もいらっしゃるでしょう。
偶然と申しましょうか、土地代が東京都比較にならない北海道出身の私の場合一般住居でも広さがトンでも的な経験も多数でありまして(北海道の場合一人用個室の最小単位が江戸間8帖だったり、夫婦の部屋だと12帖とか全然普通なのです)、広すぎるなら広すぎるなりに慣れると全然違和感無く暮らせるんですよね。
仮に、分譲キラーなフルスペック系50平米のお部屋なら賃料は更に高くなるでしょう。
(虎の門やら神谷町だとかの60uだと余裕で30万とかです)
平米単価CPは”割安である”と断言できます。

近隣には「このデザインビル入居者があるから存在するのかな」とおぼしきお洒落なcafeもありましてokogkpkak30.jpg

物件外観はエントランスがどこにあるのかわからないのも特徴となっているぐらいなので、
あえて正面は写しません。
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散歩道的にはひょっとすると田原町方向というよりは合羽橋裏の住宅街を入谷方向へってのがお勧めなので、最寄り駅的には銀座線だけでなく日比谷線も含まれます。
アート繋がりで言えば六本木にも通じており、不動産としての経路は高い必然性を担保した本格派です。
(個人的意見ですが、欧米からの入居者含めたSOHO開発は”東京東側北部になるだろう”と読んでますから、今回取材範囲は注目のエリアとなっていくだろうと思います。)

そんなこんなで合羽橋から
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再び住宅街に入り北上します
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(この辺はすっかり整備された住宅街であることがわかりますね)

入谷駅のある言問い通りまでは物件から5分ほどで、
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最寄り駅的にはは入谷も余裕で使えます
(地図計測的には11分、信号込み実徒歩で13分ぐらいでしょうか)

入谷から北側鶯谷のイメージで(それは鶯谷と言えば吉原ソープの送迎駅ですから)入谷で賃貸とか考えられないという方いらっしゃるかもですが、
入谷から合羽橋までの言問通り南、稲荷町方向はとても雰囲気のいい平和な住宅街でありまして
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歩くとわかりますが、お子さんも多い街ですね。

先を進むと入谷で
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振り返ると
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浅草方面

入谷駅はすぐそこです
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「ここまできたら清州橋通りを下って稲荷町へ」と思いまして、
(何気に上野から帰投するイメージがわかないだけだったのですが、、)

<次回へつづく>


posted by iwahara at 04:38 | Comment(4) | TrackBack(0) | 不動産な夕べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


この記事へのコメント
さて合羽橋商店街を進みます
の文章の真下にある画像は京成菊屋橋ビル(1959年完成)といって賃貸で時々出ていますね
これが建った当時は菊屋橋が架かっていたそうで…
浅草周辺で目ぼしいのは
・パシフィックコート浅草
浅草1丁目 1992年完成 賃貸専門
本来は全館集中冷暖房で現在は共用部分のみセントラルが存続
・花川戸ビル
花川戸1丁目 1964年完成 分譲 日本不燃建築公社 川口アパート同様に重厚な造り
戸境壁を思いっきり蹴っ飛ばしても無音でした
渋谷3丁目に在った高木ビルか渋谷2丁目の宮益坂ビルも同じく日本不燃建築公社だったような…
(スカイツリーを大迫力で望めます!)
・国際コーポ
西浅草2丁目 1970年完成 分譲
京成菊屋橋ビルを除く以上3物件は5年前の12月に内見
以下は未見です
・ニュー松が谷マンション
松が谷1丁目 1969年完成 分譲
・みどり荘
(鉄筋アパート)
西浅草3丁目 1957年完成 賃貸専門
ぱっと思い浮かんだのはこれぐらいです

入谷に関しては川口に入居する少し前にお寺の離れ(住所は下谷)を内見したことがありました

さて、実は18日(日)午後のスカイマークで北海道へ向かい、再び札幌に住むことになった次第です

明治時代初め〜戦前に掛けての入植者に関する研究調査のため今年の夏〜先週にかけて、富山市・高岡市・砺波市・秋田市・横手市・湯沢市(秋田県)・金沢市(二度)を訪れましたが、札幌に住んだ後は青森に次いで二番目に北海道への入植者の多い新潟県に永住するかもしれません
新潟市中央区は商業施設が充実しており、札幌市中央区と違ってとても洗練された街並みなのです。
Posted by テオレマ at 2016年12月14日 23:37
どうもお久しぶりです。
これはまた広範に活動されてますね、出不精の私には想像の更に上の広さです(笑
新潟ですか、北海入植者が多いとは知りませんでした。
言われてみれば、なるほどと思う部分あるかもです、
(ちなみに私の先祖は金沢なのです)

また貴重な情報いつもありがとうございます。
北海道や札幌の都市計画に関しては(私見ですが)知事人材の問題が全てではないかと思いますね。

Posted by iwahara at 2016年12月15日 22:54
以下のURL内に以前お話しした秀和赤坂レジデンスでの事件が記されています
当時の雑誌にちゃんと秀和赤坂レジデンスと記されていました
戦後の主なバラバラ殺人事件
(銀座バーマダムバラバラ事件、鋸で解体したそうです)
http://www.maroon.dti.ne.jp/knight999/barabara.htm

さて、先週の5〜7日に7月下旬の富山市〜高岡市〜砺波市(となみし)〜金沢市の3泊4日以来再び金沢市を訪れました
市としては文化施設の充実度が日本一だとか…
それも、東京には存在しない毛色の変わった博物館・資料館などがあるのです
前回は金沢市に限り観光地巡りに留まりましたが…

今回は明治期〜昭和初期(戦前)において石川県より入植した人々について調査してみました
事前にネットで調べると
・金沢市古道(ふるみち、現在の芳斉(ほうさい)2丁目〜六枚町(ろくまいちょう)〜昭和町)
・金沢市長町(ながまち)
(現在も武家屋敷街が残ります)
これらからが最初期の入植だそうです
金沢市役所
石川県立図書館
の後で21世紀美術館を観覧
その後、歴史博物館(旧陸軍兵器庫)でも調べてみるも満足に値する資料は無く…

1、青森県 5万数千名
2、新潟県 5万数千名
3、秋田県 4万数千名
4、富山県 4万数千名
(現在の高岡市の半分に加えて小矢部市〜砺波市〜南砺市の全域はかって砺波郡で岩見沢市栗山町砺波も所縁の地です)
5、石川県 4万数千名
(当別町金沢という地もあるぐらいで、但し、雅な雰囲気ではありませんが)
続いて
岩手県
宮城県
山形県
福島県
福井県
ここまでで7割を占め
島根県
鳥取県
山口県
四国
(母方の先祖は明治30年頃に愛媛県の西条市(神風特別攻撃隊敷島隊長であった関幸男大尉の出身地)と新居浜市から集結して一族全員で函館市と札幌市へ分かれて入植、農家だったようです)
鹿児島県
これらで2割
残りは
福岡県
佐賀県
熊本県
など日本各地より数名〜数十名単位
東北北陸からの入植者の順位は時期によって異なるようです
父方の総本家は岐阜ですが本家は大阪の阿倍野で商人をしていた長男が次男と母の3人だけで明治30年頃に上川郡永山村(現 旭川市永山)へ入植、10年後に帯広市へ移ったそうです
父が帯広の弟と一緒に阿倍野に留まった弟妹の子孫を訪ねた話を十数年前に聞きました

岩原さんも是非!!!金沢市を訪れてみて下さい!
昨年の北陸新幹線開通以来、大盛況です!
雪は積もってもすぐ溶ける程度の少量とのこと
夏の富山と金沢は東京よりも蒸し暑く、さらに一年通して湿度が高く、なんでも金沢市は年間降水量が日本一なんだとか…
夏以外は小樽・札幌以上にどんよりとした空模様で太平洋側から移住した人は鬱になるようです
先週訪れた際は雨が降ったり止んだり気まぐれな天気で呆れました。
Posted by テオレマ at 2016年12月16日 18:12
事故関連の話はブログの趣旨にそぐわないのでコメントしませんが(”大島てる”の存在がある意味そのイメージを解体しているように思います)、
物理学的には時間の概念などは無く、未来も過去も全て同時に存在しておりますので、言い出したらきりがないです。質量の計測は、現在の今で判断できる何かでしかどうにもできませんからね(笑

そういえば道東の方言には関西系の語尾があったりしますよね(なに言ってん”ねん”など)、
前から北海道には入植出身地の偏差があるのだろうと思っていましたが、
紹介されているDATAを見れば、かなり複雑な変遷のようですね。

いやはや出不精なもので、
果たして生涯で金沢に行くことがあるのか、全く自分に期待できませんが、どんなところか知る事は面白いものですね。
Posted by iwahara at 2016年12月18日 02:17
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