いかにも標準的な築浅物件から東京沿線近郊都市における相場感を学ぼうと、このような趣旨であります。
立地の関係から割と頻繁に登場する三鷹からです。
昭和であれば廉価な賃貸住宅を考える時「オンボロ学生アパート」と「新卒社会人」のお部屋はジャンルが完全に違っていましたが、(流石の東京の銭湯も随分廃業が進んでいることもあり)平成から今日にかけて”風呂付のお部屋を標準”に相場が形成されてきました。
※昭和に有力な存在であった「バラ釜浴室アパート」も今や希少な追炊き可能物件としてレアな存在になりつつあり、現行相場を考える上では例外タイプになるのかなと思います。
ザックリまとめちゃいますが
「理想言えば6万まで、標準的には7万以下かな」
こんなところでしょう。
徒歩距離など無視してゴリゴリに割安な例外事項を探せば”それは存在します”。存在しますがハイCP物件は何らかの賃貸スキルを必要とするので東京ベテラン向けな側面があって、地方の方が限られた時間で部屋探しをする状況に(しかも春のシーズンに集中しますから)、例外事項を含めて検討するのはギャンブルになってしまいます。
基準となる相場を理解しておくことは情報として損では無い筈です。
早速三鷹駅からスタートです

えーこっち側に降りまして

ちょいとした駅前飲食店街を抜け

(帰宅者の方多数歩いております)
さくら通りをファミマの交差点まで

わかりやすく行くとこのルートになります
絵のとおりで大規模な駐輪場がありますので、駅まで自転車もアリでしょう
※空き状況の確認は自己責任でお願いします
その分岐のポイントへ

さくら通りは規格歩道で整備されてはいるのですが、三鷹市苦肉の策で幅員が狭く歩きやすい印象は無いのです(そこで帰投は別ルート紹介しております)。
左側(東)へ曲がりまして

(商工会的には分岐継続していますがお店が並ぶ通りではありません)
バイパス道交差点を渡り

住宅街へ

この辺一帯が所謂下連雀高級戸建て住宅街となります
低層指定なので共同住宅もアパートがメインです

小学校のところまで歩けばほぼ到着
平米数に対しチャレンジングにB・T別とした設計

縦横比的に浴槽はサイコロタイプかなと思います(主としてシャワールーム寄り)、しかし東京ビギナーな若い方には必要にして十分の設備でしょう。
資料表示は1K?となっていましたが、見たままでお部屋は1Rストゥディオです。
1R標準の17平米ながら(木造APなので若干の余裕はアリ)ストゥディオの選択により、玄関ホールを備えたデラックスな間取り構成の中で居室6帖を確保する設計。
【物件概要】
JR中央線三鷹16分(実徒歩19分ぐらい)、三鷹市下連雀2、築2017、木造2階建て1階、17.49u、1K(正確には1Rストゥディオ)、
エアコン、フローリング、B・T別、室内洗濯機置場、
定期借家契約管理(再契約型)
保証会社契約要、
24時間管理(月1,620円)
消臭抗菌代10,800円
鍵交換代21,600円
(図面資料の記載が簡略化されており、保証会社内容や設備関係は要確認)
賃料6万2000円(管理3000)、礼敷0/1
所謂中堅サブリース系の内容詰められた現代的条件設定となっております。
相場判断も十分検討されたものでしょう。
築2017でこの条件なら東京ひとりぐらしビギナー向けとして適合性高い内容でしょう。
物件外観は取材の時間的に(築浅であることと立地が私道の先ということもあり)撮影を自主規制としております。
(てか本当のところ言うと自主規制は当初からの予定でしたが、取材当日私道一本違いで画像に写っていなかったとかwwまた私道と呼んでますが公図確認したものではありませんので”認定外公道の可能性”もあります。)

この辺ちょこっと入ったところです
小学校が目の前だってぐらいの距離感で、平和で静かな街です。
近隣住宅街としては「同じ高さの低層マンション再開発」に近隣から反対出ていたぐらいでして、
実際に建築されてみると

開発前とほぼ高さが同じですし(連棟から一棟となった関係で日照が一部落ちたといっても”この辺”ですと西日メインかなと思われなので)住民の方も安心したのではないでしょうか。
建蔽率的に駐車場から公園部分を備えた造りで

土地の用地指定が変更されなければ無理な再開発はできませんから、(昨今自治体で規制されている1R専用MSの論議は置いておくとして)「低層ファミリータイプの再開発に心配する要素はないですよ」と思います。
さてこのルートは吉祥寺に行く場合でして

5分ほどで吉祥寺通り(所謂公園通り)バス停に到着します
ここのバス便は5分おきぐらいにひっきりなしに運行されていますから、週末吉祥寺は容易です。
●吉祥寺に関しては「歩けば20分以上かかるかなと思いますが、行きはバスで帰りは井の頭公園左手に散歩がてら歩いて帰る」なんてなイメージでしょうか。
さて、さくら通り以外の通勤ルートの紹介です

三鷹市が(ジブリ美術館ルートのためと思われ)力入れて整備した「水道道路沿い遊歩道化」ルートです。

時間も時間なので暗い夜道に見えちゃっているかもですが

とても安全で歩きやすい道になっています
(車道の交通量も少ない)
昨今は観光客の方にも「ジブリはバスでなくても行ける」事が広まっているようで、
時間によっては外国人観光客の方が頻繁に歩いてます
(地元的には「ジブリは吉祥寺から歩いた方が近いんだが、、」ですが)

太宰水道の両端で道は整備されており、
折角なので北側も歩いてみますか
(下連雀への通常通勤ルート的には南側歩道がメインとなります)
確か道路拡幅にあたってセットバックに苦労していたポイントがあったかに記憶していましたが
現在は見事に整備完了していました

遊歩道にさえ出ればあっという間に三鷹駅です

東京一人暮らしビギナーの方への適合性高いお部屋かなと思いますが、
東京ベテラン「ミニマルスキル」保有の方にもハイCPな高級木造APとなるでしょう。
時に「築年数浅いのに空室」気にされる方いらっしゃるかもですが、
そこは築浅や新築系が賃貸ビギナーに人気であることなどから(若い方だとまだまだ転職などもありますから)、案外ありがちな事なので(説明するまでも無いことですが新築=10年選手の安定入居者がいませんから)、一般的に何かを左右する要素ではありません。
<次回は恒例となってきた「北海道札幌中古売買物件レポート」を予定しております>