湾岸系の評判が気になっている人には、なかなか注目のレポートだと思いますよ。
早速「そもそもしののめって何処なんでしょう」と言えば、東京湾に航空母艦のように並ぶ『島』のひとつなんですね。有明テニスの森の東で月島の南になります。徒歩圏でとなり”島”の豊洲からはゆりかもめや地下鉄有楽町線が、しののめからはJRりんかい線(大崎で山手・大井町で京浜東北と東急系にアクセスします)が出ていますから、想像以上に都心へのアクセスも良好です。有楽町線一駅で月島ですからそのまま大江戸線も使えますしね、
こちらが東雲駅

この駅近隣だけ見ると、「え、ちょっとここは住居には厳しいのでは、、」と思うところなんですが、都市計画の関係でとにかく「湾岸地域はタワー型高層マンションラッシュ」になっていて、

こういった風景が「むしろあたりまえ」になりつつあります。
旧市街のにも小規模ですが街が存在していて

佃煮屋さん(お店の前はゴッツィ佃煮の香りがします)やら、
病院

いくら小児科入り口とは言え、キリンは、ちょっと。。
だったり

このような街並みです。
しかし、この旧市街と”タワー地域”は明らかに別区画になっていて

港湾地域に突如千代田区が登場するような、若干人工的な違和感すら感じる”特区”となり、

大規模量販店も旧市街に背を向け、この新居住区側が正面となります。
確かに綺麗な街ではあるんですが、どうしても人工的な”何か”があって、地域の歴史的地勢みたいなものから浮いている感じがしてしまうのは私だけなのでしょうか。
「どうもここだけ特別な街のような、、」、この雰囲気は東陽町や木場に良く似た雰囲気で

ははーなるほど、
確かに新しいマンションが大量に供給されて、新築分譲住居を探しているニューファミリーにとっては注目の地域であるのはわかるんですが、その企画が「この地域ならでは」という有機的デザインが欠けているように思うんです。
この区画から辰巳の森海浜公園(こちらも大規模住宅区画)側へ渡る橋があるんですが、


微妙に違和感というかふわっとしたものを感じます。
折角運河というか目の前海なんですから、海上バス乗り場があって「親子連れが船で浜松町まで」とかそんな都市デザインがあってもいいのじゃないかと。
実際豊洲(島)方向に向かう橋からの風景は

あ〜、これがこの地域の本当の姿なのかな、と思えるもので、
低層指定の都心部住宅街では難しい超高層マンションが集まっているかのようなこの様子は、文明の果てというか「橋」じゃなくて「端」を思わせる部分があり、
「この街で新居を」って集まってきた人達にしののめはこんな街だから的なアイデェンティティーがもっと豊かであるべきじゃないかと思うのです。
これは、新たに住民となった=有権者のみなさんの参加によって「将来どんどん変わっていくものだから」とも思いますが、現在都市計画的イメージが「建築ラッシュで手一杯」な部分もあり「一体どれだけタワーが建つのだろう」と思わずにはいられません。
その足で、豊洲に向かいます

高層化の流れはこちらの方がより進んでいて、
そこに

本当に文明の”端”を見つけました。

思いっきり”端”ですね〜
どことなく

巨大なサソリ?にも思える造形で、
ハイ、こちらがゆりかもめ豊洲駅なのです。
しかし凄い造形で、大スペクタクル彫刻と呼んでもいいぐらいの迫力があります。
月島も含めて、この湾岸地域が将来どのような形に伸びていくのか、
ここが第三都心部となる可能性もあるのだと思います。
交通アクセスの利便性と開発地域の広さ、将来的な人口造、何処をとっても特別な地域には違いありません。
なかなか賃貸住居を探すのは容易では無い場所でもありますから、現在のところ分譲を探している方の注目地域なんですが、賃貸の部屋が多く供給されるようになってから雰囲気が変わるでしょうね。
都心部での取材慣れのせいか、一番印象に残ったのは「海の匂いがする」でした。
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こちらは、レポート中に登場するゆりかもめの大サソリ交差点の看板でして

東京都の広告なんですが、キャラの名前に注目です。
「すいてき君」って、、、