https://kagewari-retour.seesaa.net/article/498902616.html
賃貸の割安感は継続中で、サイドバーの公開情報では一定範囲の募集状況を巡回するなどして公開可能な資料を掲載しているのですが、ここ数年ずっと状況は借り得を維持してます。
売買投資の資料も確認してますから、この投資利回りが低利(借りる側から見ると安いの意味)になっているのも間違いありません。
そんな中、特にマンションかな、最近ふと思う事がありまして。
「無理なバス・トイレ別への改装が減った」気がします。
■この辺の論議はブログやHPコンテンツなどで昔随分書いたものですが、
配管取り回しの関係で、木造APや鉄骨造ではバス・トイレ別も設計しやすいんですが、RC造の場合(構造上配管は最短に設計しなければならない)そもそもバス・トイレ別に設計することに無理があり、頑張ってやると床面積の半分以上が水回りみたいなことになるため、どうしても割高になるって話(やたらコンパクトなバス・トイレ別ユニットもありますが、これはデザイナーズなど一部でしか使用されません:高価だからだと思います)。
●そこで「バス・トイレ別希望の方には、木造APか鉄骨造MSがお勧め」であり、
RC造MS好きな方は「むしろ3点ユニットのが合理的という考えを最初から持っているのが自然」という話なんですが、
えー何が言いたいって、
「3点ユニットでも十分問い合わせきてる(むしろ居室が広くなるので好感されている)」←あくまで推定ですが、募集状況や改装状況などからオリジナル造作の3点ユニットのまま継続募集される部屋が増えている感触あります(コロナの状況で建築資材入手困難も関係しているかもしれませんが)。
希望条件に矛盾が無い場合、
・RC造MS希望な人であれば(できればオートロックなど)
「水回りは3点ユニットのがいいです」となってるのが自然で
・日本文化的に、バス・トイレ別希望であれば(できれば二口ガスコンロなど)
「築浅2×4木造APや、廉価な古築木造APから、商店街近くでお馴染みの低層鉄骨造MS希望」
↑
のような選択棲み分けコンビネーションみたいなのができあがってるとwinwinになるんです。
で、ですね、そっちの方向に変遷してる気がします。
部屋探しの民度が上がってるなんて言えば大袈裟ですが、
(あくまで私の調査範囲は東京都に限る話になってしまいますけど)
需要と供給双方の事情があまり矛盾しなくなってきてる気がします。
【物件紹介では無く単純な間取り紹介ですけど】

(西巣鴨 5.5万(7000)1R、19.44u)
「収納はどこ」はともかく、
こういう効率的間取りは3点ユニットの導入なしに不可能で、
広い居室確保を最優先に、生活導線も最短でw何をするにも楽そうじゃないですか。
ひとりぐらしで床面積が広すぎる場合、単純に掃除の手間も光熱費も比例増しますからいいことばかりではありませんからね。理想は「床面積はほぼほぼでも居室は広い」なんです。
どうしても建築コストのかかるRC造は希望条件の工夫無く探すと、普通に賃料が高い結論になってしまうだけですが、探せばこれもアリかもって選択肢が無いではないのです。
※ちなみにretourでは(いつでも個別例外は存在しますが)基本的に『春のシーズン』(2月、3月)での部屋探しを推奨しておりません(需要が集中する事空室リリースの遅れで”見かけ上の需要が倍化”相場が高くなるだけでは無く、供給遅れで本当に空室が不足するためです)。
事実、現段階でも新規募集の部屋は「入居が4月末から」などのものも目立っており、
昨今の供給状況から考えると空室母数が需給実態を反映し安定するのは6月以降かもです。
●やはり昨今のDATA見ると現在退去で入居可能が5月中旬というDATA珍しく無いですね