早速室内へ
玄関部分の構造は実質1階からだと「通用口から螺旋階段で」のルート、
外階段を利用して「正面玄関から直接」と、二つのパターンがあります。
今回は実質1階(地下)の倉庫部分等の撮影もあったので、パターン1の通用口から入室します。
こちらが螺旋階段
デザイナーズ系のメゾネットでもお馴染みの螺旋ですが、ここの螺旋は『玄関構造の一部』であって、室内設備ではありません。
上りきると「正面玄関入口」に出ます
素晴らしいのはこの玄関部分を広く取ったサンルームの設計で、
ここは現オーナーの注文による意匠です。
実際の暮らしでは(ここ何度もretourの日当り論でお話しているとおりで)、直射日光が激しすぎて不便に感じる事も多く、天井部分のガラス等日除けを後から設置してコントロールしているとの事(この絵もコントロールしている状態)。
ここは次のオーナーにとっても利用法含めて考えるところもあると思うんですが、この一戸建ての評価をする上で最も重要な部分でもあります。
サンルームからリビング
リビングには後からの造作壁がありますが、これは容易に撤去も可能
仕切られた二つ目のリビング
現オーナーさんともお話したのですが、住居として使う場合(上原プールのような)「茶室風の畳造作のフロアが似合うかもしれない」なイメージです。
さて、ここまでの1階リビング部分もう一度確認してみてください。
これだけのリビングを一般家庭で利用するには、少々広すぎるんです、後で登場しますがとにかく駐車場も広く実質1階の倉庫に関しては室内造作のできている部分も存在します。
ズバリですね『SOHO』的用法で、これほど適している一戸建てはそうありません。「写真スタジオ兼カメラマン自宅」や「デザイン事務所兼自宅」って用途です。
これだけの価格ですから、一見相当高額所得の方の住居をイメージしますが、本格SOHOとして考えれば「相当アリ」じゃないでしょうか。
それだけのデザイン性あります。
実際取材して感じたのですが、明らかに「2階(実質3階)から住居なんだ」という造りで、ここ前回リンクで紹介している「柿の木坂のアメリカン」や「上原プール」よりその突出した特徴なんです。
ちなみに1階のキッチン設備は完動品です
という事で、住居部分となる上階へ
この階段の設計も素晴らしいのです
こちらが第二寝室或いはゲストルームの位置付け(寝室D)ですが、
「住居部分となる上階のリビング」と見る事もできます。
廊下があって、
奥に主寝室
主寝室の窓から
主寝室はオーナーのコアファミリー(夫婦)の部屋となりますから、ここには付属で「専用のドレスルーム」「専用洗面」「専用バスルーム」を備えます。完全な西洋式の設計です。
(ドレスルーム)
洗面からバスルーム
中心に子供部屋(寝室A)
パブリックのバスルーム
実質1階(地下)設備としては
室内造作ありの倉庫
ここから直通のガレージ
(普通自動車3台駐車可能)
ランドリースペース
メイドルーム
(専用のバスルーム等の水周りアリ)
スケルトンの倉庫
(同タイプのスケルトン倉庫がもうひとつあります)
実質1階を倉庫やアトリエとして改装し、1階を個人事務所的ブースと考えればば大型の駐車場と合わせて相当の仕事量を確保できます。
但しここは『第一種低層住居専用地域』ですから、これを本社ビル的事務所とするのには法的に問題あるので、あくまでも自宅兼用の”個人の仕事場”的なものに限定されます。
確かに誰にでも薦められる内容では無いかもしれませんが、
相性の合う人なら、資産リスクに大きな問題を抱えるタワー型億ション等に比べて数段魅力ある”意匠であり構造”と言えるのじゃないでしょうか。
実際の住居スペースの内容は、純西洋式の設計が特徴ですがイメージは「質実剛健」な印象で決して豪奢なものではありません。
『本格派一戸建て+α』な評価になりますね。
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早速周辺の街的環境も足で確認します、
「気になりますよね〜」
「うんうん、気になる、気になる」
久が原の閑静な住宅街から池上方向に南下すると、第二京浜を渡ったところでガラっと印象が変わります。そうです、蒲田的な庶民の街になるんです。
こちらが池上の商店街、
この池上って街も「蒲田まで繁華街となるとちょっと」な方には有力なところで、個人的には東急沿線で一番内容がいいのは”池上線だ”とも思っています。
一番東急らしいって部分もありますが、のんびりしていますし自由が丘近隣をグルッとかすめて回って蒲田までってルートの短さや五反田乗り換えの利便性といい好きな路線ですね。
ちょっと北の井の頭にも似たところあるかな、
池上あたりなら賃料も安いんですよ〜
2007年11月19日
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