
「あれ?違う」
窓の位置関係と形、そして床のカラーリングも違います。
コレ説明しますね、
一般に白系には清潔感あり最近流行ですが光を反射しやすいので「色が前に出る」んですよ。つまり体感上天井が低く感じる(壁も天井も白だとそういった印象は起きません)、地階である1階のお部屋は天井付近にワイドな窓がありますから、明るさの演出と相まって元々窓のレイアウト的に天井が高く感じるので明るい床でバランスする。
中階層の1階の”2階”の特徴は対向面の抜けのいい窓になるので、天井高を高く見せる意味でも若干ダークカラーでもOK(こちらの方が高級感がある)、
とですね、この6号室はシックで落ち着いた感じに(雰囲気は随分違います)
次はお隣の”玄関”から地階の”1階”2号室

おー何ですかっ
って、コレどうなっているのかって

こ、これは、、
天窓なんですね。
そしてこの明かりを取り込む切込みが”棚”になっている。
かなりの幅なので、かなり物が上に置けます、
しかし、こんなデザイン見たこと無いです。そしてこの部屋が地下だと思う人もいないでしょう。

で、微妙に曲がってます〜
この角度の取り方も絶妙。
じゃ反対側の1号室は?

3号室の反転タイプ、
なんですがー
このマンションの設計上のもうひとつの特徴は左右の壁のデザインが”必ず違う”事で、単純な反転に感じません。
右利き左利きに関係していると思うんでうが、私(本来左利きでその後右利きに強制)には「周りにくい感じ」を感じました。個人的な印象では「3号室の方が上じゃないか」ここもですね利き腕だけじゃなく普段の生活習慣でも違うと思うので対象性のある部屋が希望の方は「反対側も見る」必要ありますよ。別の部屋かと思うぐらい印象違います。
そして5号室

↑(ここのフローリングと壁の接点角)
2号同様部屋に曲がりがある分奥行き感に違いあり。
ショートストロークのキッチンはと言えば

IHの1発ですが、このマンションのコンセプトからいうと「むしろ2口の方が似合わない」でしょう。部屋のパーソナル度が高いのでデザインから見てもこのタイプで正解に思います。
階段を上り

8号室へ

あらー斜めっている。
これがなかなかのカッコ良さ。
天井もそれは端っこが高いですから床のカラーはより高級感のあるダーク系へ

そして微妙に曲がりあり
「確かに”同系統の部屋”ですが全て違います」
不思議が多いですNine目白
しかし、9万以下で本格派のデザイナーズを探している方なら(しかも礼金”無し”)見逃せない候補になる筈です。
20uランクでの本格派デザイナーズで内容のあるものを探すのは本当に難しくて、以前住宅雑誌の賞を受賞している同サイズのマンションを見たことがありますが、このマンションは採光の取り方にも特徴があって流石のデザインでした。しかし広さを取るためとデザイン性重視の設計だったので「安価な3点ユニット」「ユニット上の空間を利用したかなり無理のあるロフト」「ロフトの”ハシゴ”がかなり危険」等居住性もかなり個性的で洗濯機置場が無く「共同コインランドリー」でした。
それに比べて、Nine目白は独創的な設計でこれをカヴァーしています。
キャラクター的にあえて言うなら”女性向き”でしょう、
(合理性重視で部屋を散らかさないタイプの男性ならいえいえ男性にも似合うマンションですよ〜)
トータルの印象はズバリ「カッコいい」です。

次回は、間違い無く2007年を代表する傑作『狭山フラット』をレポートします。
ホントにあんな意味やこんな意味でも凄いマンションですっ