そこは新たな建築物の6割以上が非木造となった現代、
木造賃貸は減少する傾向にもあり、このブログでも高級2×4の紹介が中心になってきました(小築は遮音性能的に現代的ニーズに合い難いところもありますし)。しかし個人的には古築木造こそ最強であると私考えておりまして、業務的には前述のように表立って推薦することは難しい部分ありますが、個人的にあらゆる賃貸と比較しても負けないと思っている次第です(今回のお部屋も和室だったら更に最強だったのですが)。
その優位性は何かというと、オートロックのプライバシー性能に負けるように思うかもしれませんが、そもそも入居戸数の少なさは何より居室のプライバシー度を上げますし、隣室の音弱点があるにしても契約者の雑音処理スキル(脳は無関係な音を音感としてレベルダウンさせる能力がある)この性能が高い場合全く気になりません(そもそも入居戸数の少なさから馴化するべき音も限られます)。
「それが合う人には(なんたって条件がお安いですから)最強である」
広さも木造ならではの余裕もあって(資料の床面積は=ほぼ実測値である)、
賃料の安さは上物減価償却の経過など(建て替えに及ばないところには何らかの事情がある《底地事情で再建築不可など》)、理由が明解ですし、何の工事をするにも工務店的にも作業が楽なこともあって、「リフォームもコスト安く維持可能」なところありまして(勿論全部が全部ではありませんが)内見してみたら驚くほどレベル高いとか実際あります(当該物件でそれを保障するものではありません:私も内見したことは無く、現況有姿ということでご理解ください)。
※構造上は木造モルタルだったものに思いますが、この改装で壁もコンパネ仕上げにした場合幾分遮音性能向上の可能性もあります。
とかなんとか、そこは誰にでもお勧めでは無いかもしれませんが、
尖った魅力も十分なのが古築木造アパートの世界なのです。
●さて今回の立地は、荻窪から青梅街道四面道を抜けて八丁交差点の少し手前の南側に少し入ったところとなります(荻窪ですから買い物利便性は説明の余地ありませんね)。
環八との交差点があるので、徒歩10表示ですが、実徒歩は12分ぐらいでしょう。
間取りはこちら(3点ユニットが無ければ1DKかな)

壁芯計測となるRC造の25平米1DKに近い感じの広さだと思います(木造なので実測約22平米)、1階なので見晴らしとかは期待できないかもですが、角部屋で窓も多く風通しのいいお部屋でしょう。居室の表示は6帖となってますが、構造上もっと広いのではないかと思います。
また、改装によってだと思いますが、間仕切り解放1Rストゥディオに見立てることもできる。
横玄関でプライバシー度も高く、とてもハイレベルですね。
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posted by iwahara at 10:52
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不動産な夕べ
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